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テーマ『虚血性心疾患を家で学ぼう』~初級編~

「インターベンションエキスパートナース」更新単位が10単位取得できます。

開催日時 2021年10月9日(土)10:00〜
開催方法 Zoomウェビナー
受講対象 循環器分野に勤務するスタッフ
参加費用 2,000円※テキストはダウンロード方式となります。

研修会終了後、アーカイブ配信を予定しております。
詳細はお申し込み後に届きますメールをご確認くださいませ。

講義項目
講師
虚⾎性心疾患の基礎とtopics
植村 祐介(安城更生病院)
虚血性心疾患の心電図
澤本 剛志(公立松任石川中央病院)
心臓カテーテル検査の基本
佐生 喬(三重大学医学部附属病院)
カテーテル室での看護
米川 純(松阪中央総合病院)
病棟での看護
中村 智香(大垣市民病院)

☆いただきました質問&回答

澤本先生の講義(虚血性心疾患の心電図)の質問

質問:STの変化のところで、造影剤により一時的に虚血になるとSTは低下するとありますが、カテーテル操作ではSTが上昇するのに、同じ一時的な虚血状態で、なぜ造影剤を使用するとSTは低下するのでしょうか。

回答:質問ありがとうございます。
カテーテル検査では一時的に造影剤が冠動脈内を流れます。その際造影剤には酸素などの心筋の栄養分が含まれていないので一時的に虚血になりSTが低下します。その際の虚血時間はかなり短いため梗塞のような反応は出にくいかと思われます。カテーテル操作でのST上昇に関しては血管内にカテーテルを入れることで血管内を塞ぐことになる場合があります。バルーンなどで一時的(通常数十秒)に血液を遮断することで心筋梗塞の状態を作ることになりSTが上昇します。ただ、質問で気がつかれたように血管内を塞ぎ切っていなければ虚血だけの状態となるためカテーテルを入れた際にSTが低下という変化になる場合があります。
まとめると血流を塞いだ時間が短いか長いかによってST低下、上昇の違いが出ることに繋がります。